第22章 バレンタインデー
私はジュースを買って、自分の教室に戻る事にした。
するとその途中の曲がり角から誰かが走って飛び出して来た。
ドンッ!
『わっ…!』
私はその人とぶつかり、何故かその人の腕の中に抱き締められた。
「あぁっ!ごめんッス!…ってえりかっち〜!大丈夫ッスか!?」
『えっ…』
聞き覚えのある声に顔を上げると、目の前には涼太の顔があった。
『涼太!あれ…1人?』
「今ファンの子達から逃げてきたんスよ〜。朝からずっと追いかけられてるから…。えりかっちこそ1人ッスか?」
『うん。みんな忙しそうだから…。』
「…じゃあ一緒にいようッス!」
『えっ…?』