第17章 密会?
むっくんと私の唇が重なりかけたその時…
ガチャガチャッ…
「あれ?鍵開かない…。」
「おかしいッスね?紫原っち中にいるはずッスよ?紫原っちー!」
「おい紫原!開けろよ!何で鍵閉めてんだよ。」
…大輝と涼太とクラスメイトの子達が戻ってきた。
「…もー、邪魔しないでよ〜。」
むっくんは少しムッとしながら私の上から離れ、ドアの方に向かった。
そして鍵は開けず、ドアを1枚挟んで言った。
「みんな今日は誰かの部屋で寝かせてもらってよー。俺今から大事な用があるから〜。」
「あ?大事な用ってなんだよ?」
「紫原っち〜どういう事ッスかー?」
「えりかちんといるから邪魔しないで。」
「はぁ!?なんでえりかがいんだよ!抜け駆けすんなよ紫原!」
「抜け駆けも何も、えりかちん俺のだしー。」