第3章 宣戦布告
紫原side一一
さー、やっと俺の出番だー。
えりかちんに良い所見せなきゃー。
あと中田って奴ヒネリ潰す。
「そういえばミドチン〜。今日のラッキーアイテム何なのー?」
「今日はパンダの靴下なのだよ。もちろん履いてきている。」
そう言ってミドチンはバッシュを脱いで靴下を見せてくれた。
別に見せてくれなくても良かったけど。
「おーい、紫原。お前に客来てんぞー。」
峰ちんがニヤニヤしながら呼んできたから振り向くと、中田って奴がいた。
「…なに?」
「紫原、お前えりかちゃんと付き合ってるんだろ?」
もーなんなのコイツー。分かってんならえりかちん誘わないで欲しいんだけどー。
「そーだけど。それが?」
「俺はえりかちゃんが好きだ。ずっと前から。もうサッカー部は総合優勝できないけど、お前には絶対負けない。」