• テキストサイズ

【刀剣乱舞】神の轍

第2章 本丸





食堂へ向かって廊下を進んでいくと
風上からいい匂いが漂ってきた


グゥ…


美味しそうな匂いに即反応する自分の体
やれやれとお腹を摩る


廊下の突き当たりを曲がると、視界の端に2つの人影が映る





「───兼さん!起きて!」



声がする方を見やると
前方には縁側で寝ている和泉守兼定、
それを起こそうと敢闘しているのは堀川国広───


堀川が割と強めに肩を揺すっているのに起きる気配がない

どんだけ爆睡してるんだ兼定…


「堀川ー!兼定、全然起きなさそうだね…。」


堀川も大変だなぁ…
放っておけずに声をかける


「主さん!昼ご飯の時間なのに兼さん、起きてくれなくて。」


堀川の可愛い顔が!!
しゅんと悲しそうな表情に!!
あああこれは兼定を絶対に起こさねば…


謎の使命感に後押しされ、兼定の傍にしゃがみ込むと耳打ちをする


「兼定〜。今すぐに起きないと、兼定のお昼ご飯、私が食べるかr…」


────バッ


(あ、起きた。)


「オレの飯…!!───ハッ!?」


勢い良く飛び起きた兼定、やっと起きたか


状況が読めていないのか兼定はハッとして周りを見渡している

この茶番を見て堀川、三日月、五虎退は楽しそうに笑っていた



「さて!兼定も起きたし、ご飯食べに行こー!」



まだキョロキョロしている兼定を待たずに、
審神者一行は今度こそ食堂へ向かう





/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp