第8章 騒がしい夜更け
「主もここに居たんですね!」
「あ、鯰尾!夜遅いのにどうしたの?」
「長谷部さんの生存確認をしにきたんですよ。兄弟達と。」
「「 兄弟達と…?? 」」
近くに粟田口メンバーが他に見当たらないため、俺も主も部屋を見渡す
すると開いていた襖の傍から、五虎退がひょっこり顔を覗かせた
「あの、長谷部さんの様子を見に来ました。」
「長谷部の旦那ァ、なんだ元気そうじゃねぇか。」
続いて薬研も顔を出す
「目を覚ましたなら、良かった。」
最後に骨喰も部屋に来て、何やら賑やかになってきた
自分を案じて集まってくれるのは嬉しいが、何せタイミングが最悪だ
まさか計らって来ていないだろうな…
主との時間を取られた無念さからがっくりと肩が落ちる