第7章 突然バスタイム
一通り全員洗い終わると再び湯船に浸かる
「これから10数えたら出ますよ!」
鯰尾の声掛けに全員で数を数え始める
いーち、にー、さーん、
────
はーち、きゅー、じゅー!!
─────ザバンッ
さあ出よう!
そう思って立ち上がった瞬間、天窓から風が吹き込み、立ちこめていた湯気が一瞬で逃げていった
視界の悪かった浴場がいきなり鮮明に見える
「「 … 」」
こちらを見て固まっている4振
痛い程の視線に気付き、それを辿る
おもむろに自分の身体を見ると
薄いガーゼ地のタオルが、湯から上がった所為でピッタリと身体に張り付き、肌の色が薄らと分かるほど透けていた
「主、えっろ。」 ガン見の鯰尾
「…!!」 目線を逸らす骨喰
「わああっ…!」 手で顔を隠す今剣
3振が次々とリアクションする中、長谷部は鼻から一筋血を流し、ゆっくりと倒れた
「長谷部ーーーー!!」
その後、私の絶叫を聞きつけた光忠と鶴丸が風呂場にかけつけてくれた
逆上せてしまったのか、それとも…───
私達は着替えを済ませ、手入れ部屋に運ばれていく長谷部を見送った