第7章 突然バスタイム
一通り洗い流すと、今剣は隣の席のアヒルを移動させて、ぽんぽんと椅子を叩いた
「あるじさま、ここにすわってください。」
促されるままに座ると、今剣が桶にお湯を入れて持ってきた
「ぼくもあるじさまのかみ、あらいたいです!」
「え!いいの!?」
はい、と満面の笑みで答えると
今剣は同様にシャンプーを手に取り、泡立てて私の髪を洗い始めた
「あるじさま、かゆいところはありませんか〜?」
!!
さっきの私の真似してる?
えっ、めちゃくちゃ可愛い…今剣…
「真ん中らへんが、少し痒いかな?」
「ここですかー?」
「そうそうそこ!ありがとう…!」
私の言葉に従い、頭の真ん中辺りをごしごし洗ってくれる
「今剣、美容院の店員さんみたいだね!」
「へへっ、あるじさまのまねしちゃいました!」
はい!可愛い!優勝!
今剣ほんと天使だ…
心が癒される…ありがとう…
どの子も短刀って、みんな天使なんだよな…
私も早くもっと霊力をつけて
刀剣たちを顕現していかないと!
短刀達も顕現して、天使に囲まれたい…!
そんなふわふわした夢を抱きながら
頭も心も綺麗に洗われた心春だった