第7章 突然バスタイム
長谷部の背中を押しながら風呂場に向かって廊下を歩いていると、粟田口の部屋から鯰尾がひょっこり顔を出した
「主〜!なにやってるんですかー!」
「鯰尾!泥だらけの長谷部をお風呂に連れてく所だよ!」
「お風呂?だったら俺も行くー!」
そう言うと部屋から飛び出して、私の背後に周り背中を押して歩き出した
「俺も、行く。」
鯰尾に続いて粟田口の部屋から出てきた骨喰も、鯰尾の後に続く
「主っ!押されなくても俺は歩けますよ…!」
止まろうにも後からどんどん押されて止まれない長谷部、あたふたとしながら頭だけで後ろを振り返る
「なっ!鯰尾と骨喰まで…!どうりで押す力が強くなったと思っ────」
「あー!あるじさま〜っ!」
長谷部が喋り終わらないうちに、進行方向から今剣がやってきた
ぱあっと表情を明るくさせて手を振りながらこちらに駆けてくる
「みなさんおそろいで、どうされたんですか!?」
「今皆でお風呂に向かってるの。今剣も一緒にどう?」
「わーい!ぼくもいきたいです!」
今剣は嬉しそうに小さく飛び跳ねながら、骨喰の後ろに回る
「大所帯になってきたね…!よし!お風呂まで急ごう!」
まだあたふたしている長谷部を押して、一行は風呂場へと向かった