第6章 ようこそ
「新人お世話係なら、清光か長谷部にお願いしようと思ったけど…」
ふと本日の内番メンバーを思い浮かべる
確か長谷部は畑当番だったなぁ───
今日は難しいかも…
「よし!清光にお願いしよう!」
そうと決まればあとは清光を探すだけ!
今は自室にいるだろうか
私は足早に清光の自室へと向かう
─────────
「清光〜、部屋にいる?」
障子の外から声を掛けると、間もなく障子が開かれた
「主!? どうしたの?」
清光は私の顔を見るなりぱあっと表情が明るくなる
嬉しさが顔から伝わってくるよ…!!
清光可愛いかよ…!!
心の中で悶えるが平常心を装う
まあ入ってよ、と清光は部屋へ招き入れてくれる
「実は今日、山姥切国広が顕現されたの。」
「!! 山姥切が!」
生活感のない整理整頓された綺麗な部屋
清光は山姥切が顕現された事に驚きを隠せない様子で、目をまん丸にしている