第6章 ようこそ
執務室までやって来ると
部屋の真ん中で正座をしている山姥切の後ろ姿が目に入った
こんのすけにここで待つように言われたのだろう
大人しくちょこんと座ってて、なんか可愛い
「山姥切ー!お待たせー!」
私の声に気付くと、こちらへ駆け寄ってくる
「そんなに待ってはいない。俺が手伝えばよいものを、主に取りに行かせてすまない。」
「いいのいいの!これくらい大したことないし!」
そう言いながら、山姥切は私の持っていたものを次々と抱えていく
「俺が持っていく。」
「あ、そう? なら、お願いするね。」
山姥切といい、今剣といい
最近本丸にやってきた刀剣達は
みんなよく出来る子だなぁ…
感心感心
「では、ここからはこんのすけがご案内いたします!山姥切様、着いてきてください。」
「ああ、頼む。」
空き部屋の話はしてあるので
後の案内はこんのすけに任せる事にした
私は2人を見送ると、新人お世話係探しを始めるのだった