第4章 初期刀
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「…んっ、眩しっ。」
なんだか凄く眩しくて目がクラクラする
──主さま──────
遠くで声が回ってるような
誰かが呼んでいるような
あぁ、起きないと
「主さま───」
「───はいっ!!!」
───────ガバッ
掛け布団を押し飛ばす勢いで目覚める
目を覚ませと、何かに駆られるような感覚だった
「!! 主さま!!やっと目覚められたのですね!!」
ぼんやりする目を擦って声のする方を見ると、自分の寝ている布団の上、私の体に乗っかるように、黄色い動物がいた
「意識が戻ったようで良かったですぅぅ…」
真ん丸な黒い瞳をうるうるさせて、布団に顔を埋める黄色い動物
人の言葉を話しているし、どう考えても非現実的だし、私はとうとう死んでしまったのかもしれない