第4章 初期刀
ダッダッダッ─────
廊下をなりふり構わずに突っ走る
どこを曲がったとか、どれくらい走ったかとか、全然覚えていない
とりあえず!!
隠れることができそうな部屋に…!!
長い廊下の突き当たりの部屋まで来ると、重い木の引き戸を開けて中へ飛び込むように入る
ガタンッ─────
────────ピシャッ
「あっ、冷た…!!」
部屋の中を確認せずに勢いよく飛び込んだことで、近くの棚にぶつかってしまい、その反動で乗っていた花瓶が落ちてきた
ああ、もう最悪
家の中に絶対何かいるし…
もしかして、泥棒とか?このままだと襲われる??
急いで逃げてきたものの、この部屋の位置もよく分からない
どんだけ広いんだよこの家!!
外に出たくても今すぐここを動けなさそうだし…
どうしよう、どうしよう…
頭の中はパニックだった