第3章 新たな仲間
「主様っ!」
執務室の掃除をしていると、ボンッと小さな音と煙を立ててこんのすけが現れた
「こんのすけ、いきなりどうしたの?」
「政府より、新たな刀剣を預かってきました。その刀の顕現を主様にお願いしたく!」
これまた依頼もいきなりだな…
「ふぅ、分かったよ。それでその刀剣はどこに…」
「ここにございます!」
いつの間に持ってきていたのだろう、
足元の畳の上には一振の打刀が置いてあった
「この刀剣だね、よし、少し待ってて。」
サッと軽く腕まくりをしてその場に膝を着く
そして手を合わせ、ゆっくりと霊力を送る
───くっ…
審神者にしては霊力がまだまだ低いため
一振の顕現にさえ、かなりの体力と精神力を使う
徐々に、柔らかな光が刀身を包んでいく───
まだだ、あともう少し…
額に浮かんだ汗が頬を伝う
気持ちを込めて、ありったけの霊力を注ぎ込んだその時、柔らかな光が一瞬にして弾けたように瞬いた
その眩しさに反射的に目を瞑る
「…ん、どうなった…の?」