• テキストサイズ

【刀剣乱舞】神の轍

第2章 本丸



今思えば、あの時になぜそう答えたか
その真意は自分でも分からない

私は昔から頼まれたら断れないし
人に向かって強くものを言えない性格だけど、
だからと言って相手の言い様に流されて
答えたのではない
これだけはハッキリと言える

知らない事
知らない世界
新しい何かに挑戦するのには
誰だって戸惑うし勇気がいる

その一歩が、一言が
何故かその時に、自然と踏み出し、紡ぎ出せたのだ



「───分かりました。」



そう答えた後、急に強い風が吹いた

正面から吹き抜けるように、髪を揺らした、爽やかな風だった

風のせいか、空耳か、
どこかでコロンと軽い鈴の音がした気がした





/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp