第7章 Stand By You-あなたのそばに-
脱衣場に入ると夏油は顔を手で覆い軽くため息をついた。
“無自覚なんだろうけど…私のTシャツ1枚だけで脚を露にしてくるとか……///”
「悟の過保護が分かった気がするよ…。とりあえず落ち着かないと…はぁ…」
先程の唯を考えないようにして手早く服を脱いだ。
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「遅くなってすまないね……唯?」
シャワーから戻ると唯はソファーに寄りかかりながら寝息をたてていた。
“呪力も結構使っただろうし疲れたんだな…。硝子からまだ連絡もきてないし…少し布団で休ませよう”
そう思い唯を抱えてベッドへ連れて行った。
静かに身体をおろし、離れようとした瞬間に唯が夏油に抱き着いてきた。
「ちょ……唯っ!?/////」
「…むにゃ……まだそれ食べてるからぁ…うん……」
どうやら寝ぼけたまま夏油に抱き着いてきた唯はそのままでまた寝息を立て始めていた。
“無理矢理起こすのも可哀想だし…もう少しこのままでも……”
そう思って手の位置だけ直そうとした時、その事実に気付いてしまった。