第7章 Stand By You-あなたのそばに-
「……なるほどね。事情は理解したよ。ただ…黙って出てくるには遅い時間だよ?何かあったら困るからこれっきりと約束して?」
少し困ったような顔をしながら指切りの小指を出してくる夏油を見て“…可愛いんですけどっ!!///”と思いながらも返事をして指切りした。
お付き合い宣言が終わった後、二人で降りて公園のベンチに座りながら、家を飛び出してきた話や今日の任務の事などを話していた。
「悟に話せば親御さんもOKしてくれるんだろうけど…ね」
「はい…。日帰りで終わる撮影でもないし、飛んで戻ってまた行くって言っても家に着くのが遅くなるので…」
「悟に言わずに尚且つ安心して泊まる場所があればいいって事か…なるほどね」
そう言うと夏油は電話を取りだし、誰かに電話をかけだした。
『…はい?』
「夜分にすまないね。ちょっと相談があるんだがいいかい?」
『やーだよっ!…絶対ろくでもないやつっしょ?』
「…人聞きが悪いなぁ。私ではなく唯の事だといってもダメかい?」
“私の名前を出したって事は…私の知ってる人と話してるのかな?”
そう思いながら夏油を見つめていた。
『唯の事なら話は別だよ。で?用件は?』
「…君は相変わらず切り替えが早いね。それでこそ硝子だ(笑)」
唯の頭を撫でながら夏油は来月の撮影の件を話し始めた。
一通り話した後で“硝子が代わって欲しいって”と電話を渡された。