第5章 Lonesomeー寂しさー
ー悟 視点ー
唯と何となく顔を合わせずらくて家を出たけど……
「早すぎて何したらいいか分かんねぇ…」
こんなに早いと買い物も出来ない。
高専に行ったってやることねーし。
仕方がないからモーニングやってる喫茶店入ってだらだらしてたら登校時間を過ぎていた。
遅刻はいつも通りだし、開き直って教室のドアに手をかければいつもと違って賑やかな声がする。
ガラッと開ければ席から立ち上がってワイワイしてる4人がいた。
しかも…こいつら俺に気付いていない。
「…すんませーん。五条悟くんが登校したんですけどー」
あまりに気付かれないので自ら声をあげれば4人がこちらを見て1人以外視線を戻した。
「お兄ちゃん!先に行ってるんじゃなかったの?どこ行ってたの?」
「ちょっと用事があったんだよ…ところでみんなでワイワイと何やってるわけ?」
「昨日のあたしの術式とか硝子先輩の反転術式とか傑先輩の呪霊操術を話してたのー!」
なんだ術式の話か…
ん?
“硝子先輩?”
“傑先輩?”
いつの間に名前呼びするまでになったのかと思えばアイツらも“唯”って呼んでる…。
あんまり面白くないけど俺の仲間と打ち解けたって事だなと思い席に着こうとした
その瞬間ー…
「悟、任務だ」