第5章 Lonesomeー寂しさー
やっと輪に入れるかなって時に任務なんて言われたから…いつもの数倍ぎゃあぎゃあ騒いでいて小学生のような私の兄。
行きたくない、行かないって散々騒いでいたけど先生に無理矢理押し出され渋々任務へ行くようにうなだれてた。
夜蛾先生が“悟連れていくから今日は自習!”って言い残して共に去っていった。
「お兄ちゃんが騒がしくてすみません…」
「五条はいつもの事だよ」
「まぁ…悟だからね」
「でもさ、五条のおかげで自習じゃん?せっかくだし三人で何処か行かない?」
硝子先輩がニコニコしながらあたしと傑先輩に向けて言ってきた。
あれ?自習って何処かに出てもいいんだっけ…?
なんて?マークを頭に出してたらそれに気付いたのか傑先輩がクスクス笑いながら言ってきた。
「唯は悟と違って真面目だね(笑)私達は基本任務に出たりしてるし自習だからといってここに居なくても問題はないんだよ」
「あ…そうなんですね!何かそう聞くと改めて呪術師の学校って感じがしますね(笑)」
「感じじゃなくてそうなんだけどね(笑)唯も入るんだから今のうちに慣れとけ(笑)って事で遊びに行くぞー!唯は行きたいとことかないの?」
「行きたい所…」
一ヶ所とても行きたい場所はある。
でも万年混んでいてごみごみしている場所にわざわざ連れて行ってもらうのは申し訳ないな…そう思って考えていると両頬をむにゅっと摘まれた。
「んぅ!?」
「どっか行きたい顔してんじゃん!ほら何処か言ってごらん?」
「硝子、そんなに摘んだら唯が場所を言えないだろう…」
硝子に顔をムニムニされながら二人に甘える事にして目的地を告げることにした。
「ひゃらじゅくにいひたいれす…」