第4章 Middle Of Nowhereー何も無い場所ー
「お兄ちゃん…?」
「…」
ヤバい。
絶対拗ねてる。
口が滑ったあたしが悪いけどさ事実でしょーが!
…とか言ったら火に油を注ぐ事になるから言わないけど。
「いや…あのね?お兄ちゃんの性格は前からあんまり良くはないと思う」
「…お前ドン底まで俺の事堕とすつもりだろ…」
「でもあたしには優しいしカッコイイし最強だもん!皆がお兄ちゃんのいい所を理解できなくてもあたしはしてるから!」
「…」
あー…これでも機嫌直してくれない…かな?
後はなんだろ…?
とりあえず言っておくか。
「お兄ちゃん高専で色々と疲れてるだろうし、今度会ったら何か一つお手伝いするよ!」
「……それって俺の言う事を一つ何でも聞いてくれるって事だよな?」
あれ???
何か言葉の変換が凄くなってない?
お兄ちゃんの何でもが絡むお願いって怖くない?
でもここでそれは無理なんて言ったらもっと拗ねるよね。
…まぁいいや、すぐ会うわけじゃないし(笑)
「あくまでお手伝いね?うん一つ聞いちゃうよー!」
「お手伝いも言う事も変わんねぇよ。何にするか全力で考えておくから覚悟しとけよ♪」
機嫌が直った彼に安心しながらも何を言われるのか既に不安で仕方がなかったけど。
機嫌悪いと地域一帯吹っ飛ばしそうになるから気が気じゃないよ…全く…。
かなり脱線してしまった本題へと話を戻し、九月の休みに高専に行く事で話がまとまった。