第4章 Middle Of Nowhereー何も無い場所ー
俺が思いついた呪術師は唯だった。
蝶のやつ、未だによく分かんねぇから祓う時は鍵使えって言ってたんだけどなー…説教だなこれは。
あっちもまだ学校の時間だろう。
夜にでも相手に連絡してみると告げると三人共目をキラキラさせてた…キモいっつーの…。
話が終わって満足したのか授業が始まった。
✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱
「え…?ごめんもう一回言って?」
突然言われた言葉に理解が追いつかなくて相手にもう一回言って欲しいと告げた。
電話口の相手は少し間を置いた後大きくため息をついた。
「お前…俺の話聞いてなかったの?」
イラッとしてる声の主に慌てて答えた。
「お兄ちゃんの話は聞いてたよ!でも何か頭が追いつかなくて置いてけぼりくらってて…怒らないで?」
頭が置いてけぼりくらったって…どういう状況だよ(笑)
おバカで可愛いなと思って思わず笑ってしまった。
「お兄ちゃん笑ってる?良かったぁ、怒ってるのかと思った!」
「さっきはイラッとしたけどお前が笑わせてくるから怒りがどっか行ったわ(笑)」
笑わせたつもりは一ミリもなかったんだけどなぁ?と思いつつ話を本題へと戻した。
「…でさっきの話だけど…?」
「あー、唯の術式を高専の奴らが見たがっててさ。お前こっちに来る?それとも俺たちがそっちに行く?」
「あたしの術式…そんな大それたものじゃないのに見たいって何で!?お兄ちゃん何か話大きく伝えたとか!?」
「…何かみんなして俺の事そんな扱いすぎて慣れてきたわ…。俺が性格悪くなったらお前らのせいだかんな…」
「…元々性格良い時なかったでしょーが…」
思わず口が滑った。
あ、これはヤバいよね?