第3章 Sister ー大切ー
ー唯 視点ー
お兄ちゃんが高専に行ってしまう。
いつも一緒だったから少し寂しいけど、少しの期待もあったんだ。
お兄ちゃんはずーっとあたしを子供扱いしてて、クラスの男子への威嚇?とか、担任の先生への圧力?が凄かったし。
だからクラス替えの度に今年は頑張るぞって意気込むんだけど、何故か毎回お兄ちゃんがガードしてて…。
あたしだって彼氏とか欲しいし恋愛したいんだよ…。。。
言えばまだ早いの一点張りで聞く耳持たずだしね…。
お兄ちゃんはモテるのに彼女とか作ってる感じもなかったから女性への興味が無いんだと思ってた。
顔がいいのに勿体無いよね。
だからあたしの恋愛にガードしちゃうのも仕方ないのかなと思ってた。
だからお兄ちゃんが高専行ったら青春を謳歌してやるぞって思ってるんだ。
でも本当に寂しいのは寂しいし勉強教えてもらったり呪力のコントロールとかも教えてくれたのはお兄ちゃんだから旅立つ前にお礼はしたかったの。
片付けで忙しいかなって思ったけど迎え入れてくれたからプレゼントを渡してー…
喜んでくれたみたいで安心したら、いつものように頭を撫でてくれてー…
気付いたらお兄ちゃんの顔が目の前にあって
あたしの唇にお兄ちゃんの唇が重なってた。