第3章 Sister ー大切ー
ー悟 視点ー
いよいよかぁって家を出るのを面倒ながらも準備してたとこに唯が来てさ、入学祝いなんてプレゼント貰ったら…
嬉しくてやっぱ俺の妹は世界一可愛いっ!そう思いながらもやっぱコイツと離れるの心配すぎるって思った。
しかも“もっと強くなるように頑張る”とか怪我したら危ねぇじゃん。
そんな事を思いながら頭を撫でてなれば気持ちよさそうな顔しててさ。
こういう他愛も無いのが幸せだなぁなんて柄にもなく思ってたらついキスしてしまった。
唯はかなり驚いてた。
でも俺の方がもっと驚いたんだよ。
しかも俺ファーストキスだったし。
…まぁ唯もだと思うけど。
でも俺からしておいて動揺したらまずいからさ、平静を装っておチャラけてみせたよね。
そしたら唯も笑ってたからほっと安心した。
でも部屋を出ていってからフツフツと後悔…じゃないけどやってしまった感があって…
いくら妹でもそれはダメなやつだったかなと…。
でもふと思ったけどさ、
…唯、適応早くなかった?
もしかして唯は初めてじゃなかったのか…?
今度はそんな事が頭の中を支配し
眠れないまま朝を迎える事になりそうだった。