第3章 Sister ー大切ー
「最後って…んな大袈裟な(笑)ちょくちょくは難しいかもしんねーけどお盆とかちゃんと帰ってくるし、二年したら唯も高専来るんだろ?」
「それはそうだけど…」
俯く唯の頭をクシャクシャ撫でながら何でもなさそうに笑った。
すると髪をボサボサにされた唯は“もぉーっ!!”と言いながら手で髪を直し笑っていた。
唯が部屋に戻った後深いため息をついた。
本当は心配で仕方ない。
俺と違って美人とか美少女というわけではないが唯は密かにモテた。
愛嬌があって目がクリクリで身長が小さいからか小動物のように周りから愛でられている。
その分悪い虫が付きそうになるのも多かったけど、今までは俺がちゃんと守って追っ払ってきた。
二年もの間共学の中学に置くのは本当に本当に心配で仕方ない!!
無理矢理高専連れてこーかな。
中学校にカメラとか仕掛けておこうかな。
色々とダメな想像をして笑った。
「俺の溺愛ぶりってヤバいレベルかなー…」
枕に顔を突っ伏した。