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雷の竜と鬼

第7章 ウェンディ初の大仕事


……………

ハッピ「雨が上がってよかったね」

ウェ「でも暗くなるわ…今夜は野宿するしかないみたい」

アカリ「寝る場所はさっきの洞穴でいいとして…」

フリ「問題は食料だな」

ハッピ「食べ物集めくらい手伝ってよ…でないとお腹が減って倒れちゃう」

フリ「案ずるな。俺も己のなすべき事なさざるべき事はわきまえている男だ…」

ハッピ「いちいち言い回しかたすぎ」

フリ「俺に食料の心当たりがある。すでに準備も終えている」

ウェ「本当ですか!!」

アカリ「なーんか嫌な予感がするんだけど…」

ハッピ「さすが雷神衆!!いざというときは頼りになるね!」

ウェ「うん!!」

フリ「この術式に入った…羽魚は落下する!」

ハッピ「なんで羽魚!?」

アカリ「はぁ…」

フリ「この辺りは羽魚の回遊ルートだ。今は卵を産むため羽魚の群れが上ってくる季節なんだ」

ウェ「これ食べられるんですか?」

ハッピ「んーんめちゃくちゃマズイんだよ」

ウェ「!!」

ハッピ「おいら達前にひどい目にあったんだから…」

フリ「と思うのが素人の浅はかさ…大方焼き魚にでもしたんだろ。羽魚の料理にはコツがあるんだ」

ウェ「フリードさんってお料理がお得意なんですか?」

フリ「それほどでもないが…ラクサスや雷神衆と合同するときなどたまにな」

フリードは慣れた手つきで次々と料理を完成させて行く。

ウェ・ハッピ「「美味しそう!!」」

フリ「味も見た目に負けないぞ。さ、遠慮せずに食べてくれ」

ウェ・ハッピ「「いただきまーす!」」

だが羽魚のマズさはどうにもならず…

ハッピ「やっぱ…調理法の問題じゃなかった」

アカリ「…ウェンディ、ハッピーついてきな。木の実とか探すよ」

ウェ「そうですね…」

ハッピ「あい…」

フリ「好き嫌いは感心しないな…魔導士は体が資本だと言うのに」

……………

一方ルーシィ達も羽魚をたべていた。

エル「他に食材はなかったのか…」

ルー「あれば食べてるわよ…」

シャ「だからこんなところに来たくなかったのよ…」

……………

ナツはというとオニバスの手前とマグノリアをずっと行ったり来たりしていた。
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