第7章 ウェンディ初の大仕事
ミラ「そういえばちょうどいい仕事があるわよ」
ウェ「!!」
ミラ「心を癒してくれる魔導士をさがしてるんだって…報酬はそこそこだけどぴったりじゃない?」
グレ「なになに?…オニバスの街か」
ナツ「どんな依頼だ?」
ウェ「えぇっと…ありがとうございます?」
ルー「いきなりお礼?」
ナツ「かー!!思いだした!なんか思い出してきた…」
ウェ「劇団の役者に逃げられ舞台の公演も失敗続き…心も体もズタズタです。私を元気付けてください。ありがとございます。ラビアン」
グレ「……!!」
ハッピ「ラビアンって誰だっけ?」
グレ「シェラザード劇団の座長だ!」
ルー「ほら…前にお芝居やったでしょ?」
ハッピ「あぁ!!フレデリックとアンデリカ!」
グレ「ウェンディ…悪いこと言わねぇからやめとけ」
ナツ「とんっでもなく人使い荒いからよ…」
ルー「低賃金重労働…しかもなかなか帰してもらえなかったのよ…」
シャ「私も反対よ。何もそんな仕事じゃなくても…悪い予感もするし」
ウェ「シャルルの予感はよくあたるけど…でも私で役に立てるなら……」
シャ「あなたは人がよすぎるのよ…大体行ったこともない街で大きな仕事なんてあなたにはまだ無理よ」
ウェ「そんなことない。私もちゃんと依頼をはたしてみせる!」
シャ「…なら好きにするといいわ。私は着いていかないから」
ウェ「……」
珍しくウェンディとシャルルが喧嘩してしまう。
それでもウェンディは…
ウェ「私。このお仕事引き受けます!」
ミラ「ちょっとまって!まさか一人で行くつもり?」
ウェ「はい!何事も経験ですから」
マス「待て待て…ウェンディもようやくこのギルドのやり方に慣れてきたばかりじゃ。いきなり一人で遠くにやるわけにはいかん!」
「前にも行ったことあるもの…そうじゃなハッピー!」
ハッピ「おいら!?」
マス「うん!…ん!それにフリード。お前も手が空いとったなついてってやれ」
フリ「マスターのご指示とあれば」
ハッピ「えぇ!?」
「「なんでフリード!?」」