第5章 ファンタジア
……………
ラク「騒がしいやつらだ…」
マス「お前は自分が何をしたかわかっているのか?……わしの目を見ろ」
「ギルドというのはな仲間の集まる場所であり、仕事の仲介所であり、身寄りのねぇガキにとっては家でもある。お前のものではない。」
「ギルドは一人一人の信頼と義によって形となりそしてそれはいかなるものより強固で堅固な絆となってきた。お前は義に反し仲間の命を脅かした。これは決して許されることではない。」
ラク「わかってる…オレは…このギルドをもっと強くしようと…」
マス「全く不器用なやつじゃの…もう少し肩の力を抜かんかい…そうすれば今まで見えて無かったものが見えてくる。聞こえなかった言葉が聞こえてくる」
「人生はもっと楽しいぞ。」
「わしはなお前の成長を見るのが生き甲斐だった。力などいらん、賢くなくてもいい、何より元気である…それだけで十分だった」
ラク「…」
マス「ラクサス……お前を『破門』とする」
ラク「あぁ…世話になったな…じーじ」
「身体には…気を付けてな」
マス「っ……出ていけ」
……………
エバ「じょーだんじゃないわよ!なんであなただけ破門なの!?」
ビック「俺たちだって罪は同じじゃねぇのかよ!」〔ねーのかよ〕〔ねーのかよ〕
ラク「ジジィが決めたことだ」
エバ「だったら私だってやめてやるわよ!」
ビック「俺だって…お前がいなきゃよぉ」
ラク「めんどくせぇ奴らだな…じゃあなの一言も言えねぇのか」
フリ「なんで…一人ですべての責任を取ろうとする」
ラク「そんなんじゃねぇよ。お前らと違ってオレはこのギルドになんの未練もねぇからな」
エバ「私達がマスターに頼んでみるわ!」
ビック「きっとナツやグレイだって反対してくれる!あいつらなんだかんだ言ってお前のことを…」
フリ「ラクサス……」
ラク「元気でな!」
エバ「ラクサス!!」
ビック「ふざけんなよ!雷神衆はどうなんだよ!」
フリ(また会えるよな…ラクサス)