第17章 大魔闘演武
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ナツ「……ちょっとまてって」
そう言って立ち上がる二人は意外とピンピンしていて…
ナツ「けど…お前の癖は全部見えた」
スティ「何!?」
ナツ「攻撃のタイミング、防御のときの体制、呼吸のリズムもな」
スティ「バカな!こっちはドラゴンフォースを使ってんだぞ!」
ナツ「おぉ大した力だ…体中痛ぇよちくしょー」
ローグ「揺れるなスティング。ハッタリだ」
ガジ「ギヒッ…ハッタリだ?火竜にそんな頭使う芸当できっかよ」
ナツ「うるせぇっての!……例えば攻撃のとき軸足が11時の方を向く」
ガジ「いいや10時だな」
ナツ「11時だよ」
ガジ「半歩譲って10時30分……11時じゃねぇ」
ナツ「11時だ!…23時でもいい」
ガジ「それ一回転してんじゃねぇか!」
試合の最中だというのに喧嘩を始める二人。
結果的にナツがガジルを突き飛ばしてトロッコに乗せたことでガジルは酔いながら何処かへ……
ナツ「ギヒッ」
スティ「な、なんの真似だ」
ローグ「ガジル……」
ナツ「なめられた分はきっちりと返さねぇとなぁ…俺一人で十分だ。まとめてかかってこい……燃えてきただろ?」
スティ「ドラゴンフォースは竜と同じ力…この世にこれ以上の力なんてあるはずねぇんだ!!」
ナツ「完全じゃ無かったんじゃねぇのか」
スティ「俺の力は完全だ…俺はこの力でバイスロギアを殺したんだ!」
ナツ「そうか…だったら俺はこの力で嗤われた仲間のために戦う」
先程までとは違い2vs1をものともせず戦っていくナツ。
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グレ「ったく…嬉しそうな面しやがって」
エル「決して二人が弱いわけじゃない…しかし相手が強ければ強いほどナツは答えるように実力以上の力を発揮する」
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マス「敵もさる者…諦めん。見事なほどに」
メイ「どちらも大したものです。」
アカリ(思い返せば収穫祭の時や天狼島でも……さすがと言わざるを得ないわね)
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オルガ「おいおいまじかよ」
ルーファ「記憶にないね…ドラゴンフォースの力がこうも押されるなんて」
ミネ「力……か」