第15章 X791年 フェアリーテイル
……………
ギル「いいのか…勝手に入っちまって。差し押さえられてんだろこの建物」
マス「じきに取り戻すわい」
ギル「しっかし知らなかったな…ギルドの下にこんなに深い地下通路があったとは」
マス「誰にも言っておらんからの」
ギル「そいつはどうして?」
マス「ま、見ればわかるわい」
ギル「あ?」
マス「よっこらせ……」
ギル「な、なんだここは」
マス「我がギルド最高機密…ルーメンイストワール」
ギル「…………なんだこれはどういうこった」
マス「メイビスは記した。これぞ妖精の尻尾の本質」
ギル「こ、言葉が見つからねぇ……」
マス「無理もない…わしもプレヒトにこれを見せられたとき言葉を失った」
ギル「なんでこんなもんがギルドの下に…つかなんで俺に見せやがる」
マス「お前が次の妖精の尻尾マスターとなるからじゃ…ギルダーツ」
ギル「っ……」