第7章 冷たい宅配便/小さな科学者と
「な、なんとかならないんですか!?」
なんとかしなきゃいけないだろうな
強行突破でドアが空いた瞬間に飛び出すって手もあるけど、こんな冷えきった身体じゃ思うように動かないし、かといって時間が経てば経つほど隠れる荷物は減っていき、早かれ遅かれ見つかってしまう
スマホはあるが、この温度の低さ…電池がいつまでもつかわからない
「まぁ心配すんな、方法はある」
お!さすがはコナン!
今度はどんな面白い作戦を見せてくれるのだろうと少年探偵団と共にワクワクしていたが、
「携帯電話だよ!それを使って警視庁の高木刑事に電話するんだ!」
とまぁ、それしかないですよね、この状況じゃあ…
「なんだー」
「電話かよ?」
「もっと奇抜なアイディアかと思いました…」
オレは言わなかったけど、みんなと同意見です
とにかく外に助けを求めてここから出ないと…
電話で事情を説明して検問を張ってもらえばすぐに見つけてもらえるだろうな
ってか今、警視庁の高木刑事って言ったよな?
刑事と直に連絡が取り合える少年探偵団って……ま、公安と繋がりがあるオレが言えることじゃないか
「誰か電話貸してくれ!俺のは博士んちで充電中だから…」
電話をしようにも、これだけ人数がいて持っていたのは光彦とオレのみ
でも2台ともやっぱり電池が切れる寸前であった
光彦の携帯はガラケーだから電池パックを外して温めれば電圧が上がって少し使えるようになる
しかしオレのは電池パックが取り出せないからそのままスマホ本体を極力冷やさないように持っているしかない
コナンが光彦の電池パックを温め始めると、再びキ~ッとブレーキがかけられ、停車した
「隠れるわよ!」
急いで死体の箱を閉め、一番奥のダンボールの山に6人と1匹で身を潜めた
「四丁目は2件だな…そろそろ死体の向きも変えとくか」
「ん?なんかガムテを一回はがしたような跡が…」
よっこらせと向きを変えられると、箱の違和感に気付かれそうになる
殺人犯は箱を挟んですぐ真後ろ…なんとかバレないでやり過ごせますように…
「ニャ…」
大尉ィィー!!!
「あれ?今、猫みてーな鳴き声が…」
「さっきから何なんだお前!ガキの声が聞こえるって言ったり…」
ヤバ…オレ達、気付かれそうになってんじゃん!!