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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第10章 ストラップの行方


子ども達からの容赦ない否定に係員も焦りながらストラップのぬいぐるみの顔を確認する
ぬいぐるみの着ているユニフォームには背番号が書かれているが、サッカーファンでないとどの選手のぬいぐるみなのか判別するのは難しいだろう…
オレが見てもよくわからないから、やっぱり子ども達を連れてきて正解だったな…

「ねぇ、ソレを届けに来た人ってこの人だった?」

コナンがストラップが拾われた時の動画を停止して映っている男性を係員に見せる
だがその男性がストラップを届けに来たのではなくもっと若い男性が届けに来たという事がわかり、一体どういう事なのか更に子ども達を悩ませた

「もしかしたら、そのスマホに映っている男性はそばにいる男の子の父親の様だから、息子の真田選手のストラップと勘違いをして比護選手のストラップを拾ってしまったんじゃないかな?」

熱心なサポーターでなければみんな同じ様に見えるだろうから、と零がコナンのスマホ画面を見ながら言う

「じゃあ、ここにある真田選手のストラップはこの男の子の物で、比護選手のストラップは今この父親が持ってるってこと?」

零の言葉を受けて整理して言ってみるも、なんだかややこしくなっていく気配しか感じない
届いているストラップを取りに来ただけなのに、まだまだ本命のストラップには辿り着けそうにないな…

「スマホに写ってるこの親子を捜さなきゃいけませんね…」
「でもどうやって捜すの?」
「名前もわかってないのによ!」

光彦、歩美、元太も途方に暮れそうな状態にしょんぼりしている
でももしかしたら、零とコナンが揃っているこの状況…何か掴めるかもしれない

「まぁそれは僕の車に戻ってから考えようか」

零もストラップ捜しに付き合ってくれるみたいだし、コナンも諦めないだろうし、オレも哀ちゃんの為に頑張るか!

「みんなでその親子の様子や会話を思い出して整理してみよう!電車移動なら目的地も絞れるし、また同じ道を帰ってくる可能性も高い。できることはまだあるね!」

そろって腕を組みながら険しい顔をする子ども達にニッと笑って見せた

「リュウ君に言われるとなんとかなりそうな気がしますね!」
「リュウもコナンに負けねぇくらい頭良いもんな!」
「歩美良い事思いついた!博士に頼んでリュウ君の探偵バッジも作ってもらおうよ!」

探偵バッジ…?
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