第4章 夜想曲/ポアロの彼と名探偵と
「なんだぁ?最近の親ってのはみんなそうなのか?」
「まぁまぁ、それぞれ事情はありますから。それより、リュウは鑑識官になりたいって言っていて、それがまぁ着眼点が鋭いんです。僕の探偵業の方でも頼りにしているんですよ。毛利先生のお役にも立てるかもしれないので、今日の依頼、ご一緒させてもらえませんか?」
そうゆう設定ですね透兄ちゃん!
たった今から鑑識官目指す男の子になります!
いや、1回なってるんだけども
「なんで依頼があったって知ってるんだよ」
「そりゃーわかりますよ!」
零が毛利先生の行動を推理していると、コナンがコソコソと話しかけてきた
「預けられてる知り合いって安室さんのことだったんだね」
「うん、まさかコナンが透兄ちゃんと面識あったとは知らなかったよ」
「それよりさ、聞きたい事があるんだけど」
おっと、これはこの前匂わせたオレとバーボンの関係を直球で聞いてくるつもりなのだろうか…
そう簡単には教えてあげないけどね
「答えられる範囲の事ならいいけど、それより先に依頼解決した方がいいんじゃない?」
依頼主からのメールが毛利先生の携帯に入った
今から会う場所をコロンボというレストランに変更するらしい
持って来たサンドイッチは夕飯へと回され昼食はコロンボで食べることに、透兄ちゃんもポアロのシフトがちょうど終わるからと同行することになった
「ごめんねリュウくん、付き合わせちゃって」
「大丈夫だよ!透兄ちゃんが行くならオレも一緒がいいし」
零が上着を取りにポアロに戻ってる間に蘭さんが気遣ってくれた
すごく優しい人なんだなーって見上げてると、コナンにオイって肘でつつかれた
なんだ?オレの姉ちゃんは渡さねぇよってか
それから上着を着た零とすぐに合流し、 コロンボで依頼人を待つ
オレやコナン達は昼食を、零はコーヒーを口にしながら毛利先生から依頼の話を聞く
「コインロッカーの鍵ですか…」
「どこのコインロッカーの鍵だかわからねーから探して欲しいってわけだ」
それってコインロッカーの会社に問い合わせて納品先を聞けば大体の検討つくよな?
え、それだけの依頼内容なの?
「これで30万もくれるっつーんだからおいしいだろ?」
家出る前に面倒臭がってたの誰だよ…
本当にこれがあの有名な眠りの小五郎なのか?