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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第3章 始動/小さな探偵達



***

小さくなってからは何かと零が心配してくれていて、保護の目的もあり同居をしている
オレもこんなだから夜は1人で出歩けないし、零からの要請がない限りは夜は自宅待機
一緒に帰宅できる時もあるけど、それは極稀で

『今夜は遅くなるから先に休んでてくれ』

なんて連絡が入ると、はぁーっと深くため息が出ちゃう
遅いのは今に始まったことじゃないんだけどさ、報告とか報告とか……報告しかないけど、久しぶりの外での仕事だったから、少し話聞いて欲しいなーって思ってたんだけど…
仕方ないか、なんだか仕事先で事件があったみたいだし

というのも、昼間コナンに仕掛けた盗聴器がまだそのままらしく、どういうことかそこから零、いや、安室透の声が聞こえてきたんだ

探偵として依頼人の婚前浮気調査をしていたらしく、今夜は結婚式前夜祭のパーティーに、会場のウェイトレスとして潜入しているみたい
どこでどういった仕事をするのかは話さないことの方が多いし、お互いに深く突っ込まないことにしているから、今夜のことは全く知らなかった
知らない方が良いことだってあるし

なのに!
コナンに付いているであろう盗聴器から零の仕事っぷりが聞けるだなんて、盗聴してごめんなさいな気持ちもあったけど嬉しい方が勝ってしまった

ちょっとドジなウェイトレスになりきる零、探偵だと明かして推理をしている零…同じ零なのにきちんと演じ分けていて凄い…
本庁や組織の仕事以外の零の仕事を聞くのは初めてで、聞いていてワクワクした
服を変えずにパーティーに参加したコナンには感謝だな

でも盗聴器は回収しといた方が良いよなと思うので、零にメールだけはしておいた
事件も零や警察がいれば問題ないだろうし、毛利小五郎もいるならあっという間に解決だろうな
コナンもコナンで鑑識と仲良く話してるし、ただ者でないことは今日一日を通してよくわかった
事件が落ち着かないと零も帰ってこないから先に寝よ…
今日はやっぱり疲れたな


ごめんだけど、ひと足お先におやすみなさい…




━3章END━




『沖矢さんからシチューのお裾分けを貰いました。毒味済みです、チン♪して食べてね。今日もお疲れ様でした』

リュウからの置き手紙に疲れも飛んだ零だったが

「……沖矢って誰だ」

調査対象にひとつ追加項目が増えてしまったそうだ


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