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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ


コナンとは対面に座り、そこに赤井がマグカップを3つ運んでくる
ここに座るのは寝不足事件以来だな…

「さて、何から話そうか」

そう言ってマグカップを持ちながら赤井が話を切り出す

「…確認だけど、今日のことは赤井もコナンも全部予想してて、オレ達の行動も把握してたってことで間違いない?」

「あぁ、バーボンがここに乗り込んでくることも、来葉峠で仲間が狙われることも、驚くことに全てボウヤの読み通りさ」

「全てではないよ…バーボンじゃなくて公安として来るとは思ってなかったし、来葉峠に公安のリュウが行くとも読めなかったしね」

零が沖矢さんと話している内容はコナンもしっかり聞いていてわかっていると言う
だからオレ達のことを“公安の”と呼ぶんだな
これは完全にバレてしまった…
さっきのウソつきというのは、公安かどうかは言えないと言ったことや、隠していた零との関係性のことを指すのだろう

「今回わかったのは安室さんが公安警察として組織に潜入捜査をしているということ。リュウも元々は潜入捜査してたんだろ?赤井さんと顔見知りなのは組織でも関わりがあったからとか?」

コナンはオレと赤井の関係を知らないらしい
てっきり赤井から色々聞いているのかと思ってたんだけど…

「赤井言ってないの?」
「あぁ…ボウヤにはしつこく聞かれたが、君の上司に確認も取らずFBIが勝手なことはできないだろ?だから『敵ではないから安心しろ』としか言えなくてね」

赤井の話だと、オレが表に出て捜査を始めるとは思っていなかったらしく、知った時にはかなり驚いたと言う
オレがコナンと初めて会った時に組織を匂わせたから、コナンはすぐに赤井さんに確認を取ったらしいが…

「だからオレが組織の一員じゃないって確信してたのか…」

そのせいで色々ややこしかったんだけど、と苦笑いを見せるコナンに、そういえば会う度に険しい顔で考えていたなと思い出す

「オレ達のことを教える前にひとつ聞いていい?赤井が死を偽装したっていう透兄ちゃんの推理、当たってた?」

コナンと赤井が目を合わせると、赤井が頷き合図を送る
そして口を開いたのはコナン

「…さすが安室さんだね。あんなドンピシャに当ててくるんだもん、参っちゃうよ」


やった…間違ってなかったんだ…

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