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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ


「でも、あの組織ならこんな痕跡が残るようなやり方はしないと思うんだ。もしやったとしたら、新しく雇ったスパイとか、取引先を上手く誘導して潜らせたとか…」

そして失敗して痕跡を消せなければ自分が消されてしまうという…もしあの組織の仕業だったならば、今回も随分と危ない橋を渡らせたみたいだ

「今のところそういった話は耳にしないが…最近組織に入った人物や取引情報を、できる範囲で探ってみるよ」
「本当に、できる範囲でだからね?」

零ならどの程度聞き込めば良いかきちんと判断できるけど、深入りしすぎて逆にNOCだと疑われてしまっては元も子もない

「あとオレが気になったのは、もし今回のアクセスが途中で失敗したものでなく途中までで良かったものだったら、相手の目的はなんだったんだろうって思って」
「…どの程度まで潜れるかの興味本位とか、又はいたずらじゃないか?」

いたずらなら良いんだけど…今回ネット経由では無理と判断して組織が直接忍び込んでくる可能性もある
ある程度までアクセスして把握できたこともあるだろうし…

なんとなく不安だなと思ったことは本当にそうなったりするものだから、一応声に出しておくと、

「未然に防げることなら防ぐし、例えそうなったとしても大丈夫。本庁の中なら一網打尽、現行犯逮捕さ」

と零はすぐに不安を取り除いてくれる
零がそう言うと本当に大丈夫な気がするから不思議なものだ
オレの方も零が安心して潜入できるように、今回のアクセス解析をもう少し念入りにしてみよう…

「他に聞いておいた方がいい事はあるかい?」
「本庁の件はこんなところかな。他に伝えておきたいのは、コナンの話と沖矢さんの話なんだけど…」

博士の家であった事を順に話していく
博士の家の地下にはラボがあって、哀ちゃんも博士もそこで研究や発明をしているということ、解毒薬を作る為にオレのデータも伝えられる範囲で伝えたということ…

「その中で毒薬と一緒に解毒剤を飲んだから幼児化後に発熱があったんじゃないかって言われて、それを調べる為に解毒剤の成分が知りたいみたいなんだ」

教えても大丈夫かな?と聞くと、組織の人間なら持っていてもおかしくはない物だから大丈夫と言う
冗談だろうけど、これで哀ちゃんには許してもらえそうだ…

「あと、博士の発明品なんだけど…」


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