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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ


哀ちゃんとコナンの後をついて行くと、向かう先は地下室だった
この家…まだまだ隠されてることは多そうだ

「ここよ」

薄暗い部屋にパソコンの画面が眩しく強調されている
さすが科学者だなと思うような用具も置いてあって、あまりジロジロ見るのは失礼かなと思いながらも視線はあちこち動いてしまう

パソコンの前に座る哀ちゃんの隣にはもう1つ椅子が用意されていて、そこに座るように促される
画面を覗くと既にオレの名前が打ち込まれていて、さてこれから何を聞かれるのかと緊張する
職質とか聴取される人達ってこんな気持ちなのかな…

「じゃあまず、あなたの元の名前は?」
「えっと……って、そこからっ!?」

危なっ…雰囲気に呑まれて口から出そうになった

「この流れ、いけると思ったんだけどなー」
「コナン君?ちょっとそれはズルいかな」

「オレ達の元の名前は知ってるのにお前は教えてくれねぇ方がズルいだろー」

お前の情報少なくて困るって言われたけど、一般人だってそんな情報ダダ漏れで歩いている訳ではないんだから勘弁してくれ

「じゃあ元の身長と体重くらいは良いでしょ?」
「まぁそのくらいは…」

それからいくつか質問をされ、血液型の変化は無いかとか、どれだけ縮んだとか、結構細かいところまで話していく

「毒薬を飲んだ後の症状は幼児化だけだったかしら?」
「いや、目が覚めた時に高熱があって、自分の姿見て頭痛と気持ち悪さが出て…まぁそれは困惑したからだと思うけどね」

それを聞きながらコナンは何やら推理中…
怖いな…何考えてるんだろう…

「幼児化して熱が出るのは初めてのパターンね」
「え?そうなの?」

2人は幼児化の最中に身体の熱さは感じたが、直後は特になかったらしい
目が覚めてから哀ちゃんは自力で組織を抜け出し、コナンは警察に保護された後にそこから自力でここに来たと言う

「もしかして…解毒剤も一緒に飲んだからとか?」
「解毒剤?」

組織の仕事の情報集めや取り引きでいつ何が起こっても良いようにそういった薬を所持していて、APTX4869にも効いてくれと一か八か一緒に飲み込んだことを伝える…もちろん本当は零が飲ませてくれたけど、そこは伏せて

「可能性はなくはないわね。その解毒剤の名前や成分がわかれば教えてくれるかしら?」
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