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胸の扉

第2章 暁の国


「お疲れ様ですわ、ここら辺で・・。」
オーブに到着するなりラクスが言いにくそうに、おずおずと話しかけた。
「は?どういうことですか?」
「その・・・。ここでお別れです。イザークさんは親睦を深めるため、本日から私達とは別行動です。・・・。ご存知ありませんでしたか?」
バッとメンバーを見ると皆顔をそらしていた。中には笑いを堪えている奴もいる。
ここで駄々をこねても仕方がない。
「・・・。わかりました。で、どこへ向かえばいいのですか?」
「あちらにエレカを用意しておりますので、そこに案内人をつけております。」
「そうですか。ではここで。」
ぶっきらぼうに言い放つと、一度も後ろを振り返らずにエレカへと向かった。

「誰も伝えていなかったのですか?」
「あー。ディアッカに伝えようと思っていたんだけど、忘れてた。」
へへっとキラが笑いながら答える。
「相変わらずだな。」
呆れたような声が聞こえてくる。
「アスラン!!」
嬉しそうにキラが駆け寄っていく。
「見てたの?イザークに挨拶していけばよかったのに。」
「いいよ、ここで言い合いになっても嫌だしな。それよりも、お前。しっかり伝えろよ。イザークじゃなくても怒るぞ。」
「怒ってなかったよ?」
「部下もオーブの人間もいるからだろ!全く・・・。」
えへへと笑うだけでキラは全く反省してないようだ。

「お久しぶりです、アスラン。お迎えありがとうございます。私たちも移動しましょうか。」

そうしてプラント一行も移動するのであった。
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