第6章 反乱
イザークはアリアが出て行った後、すぐにラクスの元に向かった。
そして事情を話し、なんとか力になれないかを思案した。
「何が問題なのでしょうか?」
「ですから、国が、黙ってあなたを、プラントを支援していたというのが問題なんです。」
「あらあら、でもファクトリーは国のものではなく、彼女のものでしょう?」
「は?」
可愛らしくラクスはこてんと首をかしげる。
「ですから、彼女個人のものです。それにクラインのファクトリーはエンジンがメインですから。」
「しかし!?」
「一企業なのですから、依頼があれば作るのは当然です。それに、彼女がもし、私が知っているGという女性なら、ヤキンの後引退しているはずですが・・・。」
ラクスは不思議そうな顔をする。
「実は私も実態を掴んでいないんです・・。」
そんな不確かなものを頼っていたとは、ラクスらしい。
「彼女がインフィニットジャスティスとストライクとストライクフリーダムを設計したと・・・。」
「・・・・・・・いくらでもごまかせますわ。それに、私エザリア様からずっと圧力をかけられていますの。この機会を逃したらまた何を言われるか。」
母上・・・。
恥ずかしくてほおが赤くなる。
「私も努力いたします。カガリさんの大切な人でもありますし。」
「ええ、私のファクトリーの全権を彼女が持っていたんです。そして叔父であり、現国王がその力を使って先の大戦でテロリストを支援しようとしていたとか・・・。アリア様は利用されては大事になると、ファクトリーを王国お抱えにしたんです。」
よくもこんなにもスラスラと言葉が出てくるものだと横でイザークが感心していた。
「その秘密を姪っ子であるアリア様に掴まれたので焦っているみたいですわ。」
周りがざわつき始める。
「しかし、なぜ今そんなことを・・・?」
「今まで閉じ込められたいたアリアが動いたからだ。」
すかさず、カガリも助太刀をする。
「この後オーブで彼の国際裁判を開く!!」