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胸の扉

第6章 反乱


「私をどうする気だ!!」

「ユニウス新条約。互いに自国で戦犯を裁けるため見逃されてきた。」

「お前も同じだろう!!!」

縛られた叔父の目の前にアリアが座る。

「ええ、だから共に裁かれましょう。」

ニッコリと綺麗に弧を描く。

「この!!どうなってもいいのか!!王室は解体になるぞ!!」

「それでも構いません。国民が望まないのであれば・・・。消えるのは当然では?」

アリアを睨みつけ、頭を働かせているようだ。
そんな彼を侮蔑の目で見下ろす。

「無駄ですよ。私だけならともかく、弟に手を出したのだから。このままオーブで裁判を開きます。」

「なぜ他国で!!」

「そうすれば、あなたは世界から裁かれる。」

そのアリアの表情にゾッとする。
険しい顔をしているわけではないのに、震えが止まらない。
今更ながら、危険を感じる。
いつまでも小娘だと思ってた。



「なんとか・・・。救える手は・・・。」

カガリがパーティーも上の空で考えを巡らせる。

「カガリ・・。今のこの雰囲気を君が直さないと・・。」

急にアリアが始めたゴタツきのせいでパーティーの会場は冷え切っていた。

「こんな状況でできるか!」

「失礼、先ほどのことなのだがね。」

ここは各国の首脳が集まる場所。
アリアが始めたことが自国に無関係なのかどうか探りにきたのだ。

「あ・・、その・・。」

準備ができていないカガリがしどろもどろになる。

「ごきげんよう、カガリさん。」

イザークとともにラクスがカガリの元にきた。

「ラクス!?」

「はい、何やら私のファクトリーでもめているとか・・・。」

「は?あなたのファクトリーですか?」

「ええ、そうですわ。」

ラクスが綺麗な笑みを浮かべた。
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