第6章 反乱
「私は!!お前に幸せになって欲しくて、イザークとの婚約の話を出したんだ!もちろん、イザークとうまくいかなくてもよかった。お前がスカンジナビアから出られる機会さえ作れればよかった・・。」
「ありがとうカガリ。でも、」
カガリに握られた手をやんわりと離す。
「俺も認められない。」
イザークもカガリと同調する。
「お前が犠牲になるなら認められない。」
「私にも生まれた家というものがあります。国民をおいて一人幸せになれと?」
「だが!犠牲にならなければいけないわけでもない!」
「カガリ、わかるでしょう。あなたのお父様だって責任を取った。私だって立場は同じだわ。」
カガリの顔が歪む。
「もう、誰も死んで欲しくない・・。」
そんなカガリを優しく抱きしめてた。
「ありがとう、カガリ・・・・。ごめんね。」
「カガリ・・・。時間だ。これ以上はここにいられない・・。」
アスランは痛いほどカガリの気持ちがわかる。
でも、何もできない。
「でも!話は終わっていない!!」
「少しでも好きを見せればつついてくる連中ばかりよ。戻らないと」
アリアはいつの間にかドアの近くにおり、そのまま出て行ってしまった。
あっけにとられたイザークもすぐにその後を追いかけて行った。
会場に戻るとざわついていた。
ヒソヒソとこちらを見ているものがいる。
「どういうことだ!!!」
叔父の怒号がどこからか聞こえてくる。
「無礼だぞ!!!」
声が聞こえる方に向かうと、拘束され捕まえられている叔父いた。
「アリア!!どいういうことだ!!まさか・・。クーデターか!」
その言葉に周りがさらにざわめく。
皆王位に就きたいがためにアリアが貶めたのだと考えた。
「いいえ、軍事裁判を開くだけです。そのために強制連行させていただきました。」
「どういうことだ!!ならお前だって同じだろうに!!」
その言葉に周りが同調する。
「ええ、だから私もともに参ります。」
「なっ!!!」
遅れて到着してきたカガリに最大限の敬意を払う。
「これにて退場させていただきます。」
そう挨拶をしたアリアに誰もが見とれた。
有無を言わせない、なぜか納得してしまう。
そのままアリアが戦闘となり、会場の扉へと向かった。