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胸の扉

第5章 決意の時


「そのままでいて。」

立膝祖した状態で腰を引き寄せられる。
どうしてこんな体制なのかと尋ねようとした時、下腹部に硬いものが当たる。
それが何か理解するのに時間はかからなかった。
イザークは後ろから抱きしめると、ゆっくりとゆっくりとねじ込んでいった。
痛みはだんだん快楽へと変わりつつある。

「くっ・・・。」

イザークの口から漏れる、余裕のない声に思わず体が反応する。

「ダメだ・・・。動かないでくれ・・。」

後路から耳元で囁かれゾクゾクする。
動いているつもりはない。
ただ、勝手に体が反応してしまうだけ・・。

「うっ、アリア・・・。」

抱きしめられた状態でそんなことを言われたらどうにもできない。
ぞくぞくと、そして彼のものを締め付ける。

「アリア・・・。」

彼が名前を呼んだのと同時の彼の腰が痙攣しだす。
体の中に温かいものが広がる。
アリアの体もイザークの動きに応じてピクンピクンとはねる。

「イザーク・・・。」

やっとの思いで名前を呼ぶと、ぐいと顔を引き寄せられれくちづけをかわす。

とろけてしまいそうで、頭がふわふわする。
その感覚に酔いしれるように目を閉じる。
そのあとはもう記憶に残っていない。


腕の中でスヤスヤと寝息を立てている彼女を愛おしそうに見つめる。
初めてなのに無理をさせてしまったのか、彼女は最後に意識を失った。

穏やかな寝顔を見ているとまたいたずらしてやりたくなる。
紳士なイザークはもちろんそんのことはできないが。

「んっ・・・・。」

「気分はどうだ?」

アリアは目を開けず、イザークの胸にピッタリとひっつく。

「あ、アリア・・・。」

名前呼ぶと上目遣いどこちらを見上げる。
愛しさがこみ上げてくる。
きつくきつく抱きしめる。

「愛している・・・・・。」

その言葉にアリアはやわかな笑みを浮かべた。

「私も、愛しています。」

照れながら、イザークの頰にキスを落とした。
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