第4章 夢のカケラ
「裁判!?」
「ええ・・。私がアークエンジェルを秘密裏にかくまったことを地球軍が抗議しているのだと・・。」
「しかし!だからと言って!!」
「地球軍と同盟を組んでいましたからね。正直、国の信用はありません。私のせいといえば何もいえません。地球軍の傘下に入ったのは圧力があったとはねのけることができます。でも、同盟でありながら裏で裏切るような行為をしてしまったことで国際的な信用はかなり落ちてしまったんです。」
「その責任を取れと?」
「裁判に出るか、それとも・・・・。」
「言いたくないですか?」
「誰かが情報を漏らしたようです・・・。私がインフィニットジャスティスとストライクフリーダムの開発をしていたことがバレたみたいです。」
「あの機体の開発を!?」
「私に死んで欲しかったみたいですが、この情報を手に入れて作戦を変えてきたみたいです。私を国に戻し、軍事力を拡大させたいみたいです。」
「・・・。そんな話を私にしてもいいのですか?それに、国が持つ軍事力の規模はすでに決められているのではないのですか?」
「バレないよう、新しい兵器を開発しろ、ということでしょうね・・。」
彼女の顔が暗くなったのを見て、質問をためらう。
「何か聞きたいことがあるのでしょう?」
「その機体の開発に関わったということは、プラント、というよりもラクス・クラインとつながりがあったのですか?」
「彼女ではなく、クライン家のファクトリーとつながりがあったという方が正しいかもしれませんね。」
「なぜ、開発を?」
彼女が悲しそうに笑うので、それ以上は追求はできなかった。
「今日はもう寝よう」
そして彼女を抱き上げてベットまで連れて行った。