第2章 貴方の宝物
ー俺と一緒に来い!ー
貴方はいつも強引で…自分勝手で…でも、そんな貴方が私は羨ましかった…。
ーこれでお前は自由だ!俺がお前に世界を見せてやる!ー
貴方の言葉はまるで魔法の様で…私に光を与えてくれた…。
ー少しは俺達を頼れ!何の為の仲間だ!?ー
私に沢山大切な事を教えてくれた…。
ー俺は絶対、お前を1人にはしない!ー
貴方の側にいれるだけで良かったのに…。
ーこれをお前にやる。…大切にしろよ。ー
貴方が欲しいと…どんどん欲張りになっていってしまう自分が嫌だった…。
ーお前はいい女だ。お前を大切にしてくれる奴が…必ずいる。ー
私の心を掴んで離さない癖に…私を突き放す貴方が憎らしかった…。
ー花子…ルージュを…俺の餓鬼を頼んだぞ…!ー
本当は悲しかった…辛かった…。でも、貴方が幸せなら私はそれで良かったの…。
ー俺は死なねぇ!お前の帰りを待ってるぜ!ー
ー花子…。ー
…嘘つき。