• テキストサイズ

いちごぷりんすものがたり【stpr】

第5章 ももいろのちかい【桃】


そしてこれまた急いでくろばの寝室へと戻り、再びベッドの中でくろばをすぐさま抱き締めた。

「くろば?ただいま…」
「…ん、おかえり」

…カハッ!!

俺的くろばの萌える短文シリーズ。

"おかわり"に続いてランクイン決定の。

"おかえり"

しかも今回はベッドの中というのもポイントが高い。

「ほらくろば、水」

そう言ってくろばにペットボトルを渡そうとしたのだが、それを受け取ってくれる様子はない。

「…さとみが飲まして?」
「へ?」
「…お願い」
「…わ、わっかりました」

この方法で合っているのかは分からないが、ペットボトルの水をとりあえず口に含んでみた。

するとくろばが再び俺を抱き寄せて唇を寄せてきた。

それに応えると、俺の咥内に入っていた水が、くろばの咥内へと流れ込む。

「…ん、おいし」
「…もっと飲む?」

そんなくろばに気をよくした俺は、もう一度口移しをしたいと訴えてみた。

「…うん、もっとちょうだい」

そのくろばの言葉を聞いたのと同時に、俺はペットボトルの水を一気に口の中に含んだ。

そして少し乱暴にくろばと唇を重ねると、少し吐息を漏らしながら、俺の咥内へとから流される水をくろばがゴクリと飲み干した。

「けほっ…!けほっけほっ」
「ご、ゴメンくろばっ」
「んーん、大丈夫…」

そう言ったくろばの口の端が、飲み干せなかった水のせいでキラリと光を放っていた。

そんなくろばを見て、昨日の行為中のくろばが頭に浮かぶ。

いやいや、鎮まれ、もう一人の俺よ。


「くろば、ここ垂れてる…」

そうは思いつつも、くろばの口端をペロリと舐めた。

「…ん、ありがとさとみ」
「いーえ…」

ああ。

もうマジで可愛い。

「ね、くろば」
「…ん?」
「これ、夢じゃないよね…?」
「へ?」

あまりにも幸せ過ぎて、さっきまでのくろばとの行為から今の今まで、全部夢だったのではないかと錯覚してしまった。

/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp