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いちごぷりんすものがたり【stpr】

第4章 きいろのとびら【黄】


そう頬を膨らませながら、そんな風に怒るるぅと。

可愛い…

本当。

目の保養。

「私、部屋とか汚くても全然気にしないよ?」

むしろ部屋が汚いるぅととか、ギャップ萌えしちゃうかも。

「いや、むしろそこは気にして下さい」
「え、ち、違うよ!私の家そんなに汚くないよ!?」

うん、汚くはない…

た、ただ、物がたくさんあるだけで…

「あ、じゃあ私の家に来てよ!」
「え、くろばの家に…?」
「そう!」

最初は私の家に何度か来てもらって、それから徐々にるぅとの家にシフトチェンジしてけば良いよね。

それに部屋が別にそんなに汚くないって証明も出来るし。

うん。

まさに一石二鳥。

我ながら良いアイデアだ。

自分の閃いたアイデアに感心している最中、るぅとはうんうんと唸りながら考え事をしていた。

「私の家かるぅとの家。この二択の選択肢以外で、私は今日はここから一歩も動きません!」
「え、えぇー…」

そう私が言うと、るぅとが困った表情を見せる。

そんなるぅとの顔が嫌いじゃなくて、むしろ好きで。

だからたまーにこうやってイジワルしちゃう。

「…分かりました。じゃあ今日は、くろばの家にお邪魔します」
「えー…」

そこはるぅとの家じゃないんだ。

まあ、良いけど。

「でも、せっかくそんなに今日はそんなに可愛いくしてるんだから、すぐに家には向かわずに、もうちょっとどこかに寄りませんか?」
「へ…?」

か、可愛いって…

るぅとの好みじゃない、パンツスタイルなのに。

そうるぅとに言われて、思わず頬が熱くなった気がした。

「ほら、とりあえずお茶しに行こ?」

そう言って、るぅとが私の手を握ってくれる。

さっきるぅとの肩に触れた時も思ったけど、普段の可愛らしい雰囲気とは違って、案外男の子らしい体つきをしているるぅと。

今繋いでいる手も、スラッとしてはいるけど、少しゴツゴツしていて…

まさに男の人の手って感じだ。

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