第2章 *2*
満足そうに耳元の髪に指を絡めてキスをする。
ふんわり優しく触れる唇から、甘い心地よさが広がってゆく。
カカシの目は、恥じらいを感じつつも彼を欲しがるの瞳を捉えていた。
カカシはキスを続けながら、片手での頬に触れた。
ゆっくりと、優しく、官能的に。
『ん…』
少しずつ深まっていく口付け。
引き寄せられ、密着する腰。
優しく触れられている部分から、鋭敏に熱を感じ取ってしまい、ゆっくり閉じていくの瞼。
「こっち見て」
唇が離れた僅かな間にそう言われ、また柔らかく唇を塞がれた。
うっすらと目を細めて開けると、先程よりも熱を帯びた目がこちらを見ていた。
上唇に舌が触れる。
そっと口を開けると、温かく濡れた舌が口内に入り込んできた。
『…っ、は…んん』
少し後ろに引いていたの舌は追いかけて絡めとられる。
息付く暇も無いほどの深いキス。
ああ、頭がおかしくなっちゃいそうだ。
感情を支える細い糸がぷつりぷつりと切れていく。
は自らカカシの方へ舌を突き出すと、夢中で彼のものに絡めた。
ゆっくりとそれに応えるように絡めた舌が受け入れられ、更に大きな心地よさが広がる。
キスだけで、こんなに気持ちいい。
自然と目が閉じていくと、それを制する甘い声。
「ダーメ、ちゃんと見て…… …そう…」
『んふ…ん…… ちゅっ… ん、は…』
視線までも絡め合わせ、互いの唾液を交換し合う。
唇が離れてはまた口付け、時折くちゅくちゅ…と艶やかな水音が頭の中に響いてくる。
ちゅっ と短いリップ音を残して、名残惜しく離された唇はそのまま首筋へと移動した。