第2章 *2*
「はい、おしまい」
『え……?』
頭上から降ってきた、予想外の言葉に顔を上に向けると、耳から離れた口布のされてない整った顔が、の顔の前でにこりと微笑んでいた。
「やめて欲しそうだったからね」
その言葉に、更にゾクリと体の奥が疼きだす。
ドキドキと心臓が高鳴って、胸のあたりがうずうずする。
優しい弧を描くその目は、そんなの心の中を見透かしているように見えた。
「やめてほしいんでしょ?」
『…ち、がいます…』
が力なく首を横に振ると、火影様は口端をきゅっと吊り上げて、更に楽しそうに笑った。
「じゃ、何て言うの?」
次の答えをあくまで冷静に、一歩引いたところから待つ、火影様。
『っ…』
「なーに?」
『…もっと……して…』
「してほしいの?」
『…うん…。うん、しよ…? “カカシ…”』
は恥ずかしくて死にそうになりながらも、背中に回した手でカカシをぎゅっと抱きしめて懇願した。
「いいよ。 いいことしよっか」