第3章 2日目
『グリム君、火の魔法使ってくれる?』
デュース君が釜とお鍋を出してくれたから
後は食材を入れて煮込むだけだ!!
因みにご飯は、家から持ってきてある
グリム「オレ様に任せるんだゾ!!
ふ、ふな゙ぁあ~~っ!!!」
その辺にレンガが落ちてたので
なんとか組み合わせれば・・・
簡易かまどの完成だ!!
『よし、食材に火は通ってるから
ルー入れて煮込むよ』
本当に食堂様々です・・・
調理済みの食材が余ってて助かった
デュース「流石、手際がいいな」
エース「なんか見てたら腹減ってきたわ」
そういえば・・・
魔力って使ったらお腹空くのかな?
『二人にお願いがあります。
ボロボロ小屋から、
ピクニックシートみたいなヤツ
あるかどうか見てきて欲しいです』
ピクニックみたいな楽しい状況ではないけど
いつか皆で出来たらいいな
デュース「分かった、エース行くぞ」
エース「はいはい、分かりましたよ~」
『ありがとー!!
なんか他にも使えるモノあったら
持ってきて欲しい!!』
使えるモノって自分でも
良く分かんないけど、任せた!!
グリム「・・・なぁなぁ、花子。
こんな塊見たことないゾ」
『・・・あ、これはねカレールーだよ』
グリム「かれ・・・るー?」
はい、可愛い!世界一可愛い!!
『沢山スパイス・・・美味しい素材が詰まってて、
ここに入れると美味しくなるよ』
この世界にもカレールーがあって
知らない企業名だったけど
日本と同じでパキッと割れるのは
凄く助かった
『グリム君、これひっくり返して
パキッって割って、釜に入れてくれる?』
グリム「や、やってみるんだゾ!!」
『うん、頑張ってやってみよ!!』
何でもかんでも経験は大事だ
それに自分で作った方が絶対美味しい
グリム「う、うぉお!!
一気に匂いが変わったんだゾ!!」
『そそ、これがスパイスの匂いなんだよ』
グリム「オレ様覚えたんだゾ!!
かれーとすぱいすなんだゾ!!」
産みたい
グリム君を産みたい
『うん、これからも一緒に
色々覚えていこうね』
グリム「当たり前なんだゾ、
これからもずっと一緒なんだゾ」
ぐつぐつと音がして
とても美味しそうな匂いがする
もう少しで完成だ!!