第1章 1日目
闇の鏡「汝の名を告げよ」
わ、す、凄い
もう驚きが麻痺してきたけど
鏡が喋るなんて
おとぎ話だけかと思ってた・・・
『あ、わ、私の名前は
トイレの花子
って言います』
闇の鏡「トイレの・・・・・・」
『は、はい。』
な、なんだろう
凄く緊張するな・・・
闇の鏡「汝の魂のかたちは・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・』
闇の鏡「・・・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・ん?』
闇の鏡「・・・・・・・・・・わからぬ。」
・・・・・・・・・え?
クロウリー「なんですって!?」
闇の鏡「この者からは
魔力の波長が
一切感じられない・・・
色も、形も、
一切の無な女性である」
クロウリー「しかも女性!?」
『え、気づいてなかったんですか・・・』
いっきに入学式会場がザワつき始める
闇の鏡「よって、
どの寮にも
ふさわしくない!!!」
『・・・・・・・・・』
なんか
よく分からないけど
ショック・・・・・・
クロウリー「魔法が使えない人間、
しかも女性を
黒き馬車が迎えに行くなんて
ありえない!!
生徒選定の手違いなど
この100年
ただの一度もなかったはず。
一体なぜ・・・」
学園長が頭を抱えてしまっている
いや本当申し訳ないですけど
私も訳分からないんです・・・
グリム「もごもごもごもご
・・・・・・・ぷはっ!!!」
学園長が動揺している隙に
グリム君の拘束が緩んでしまったらしい
『あ、グリム君』
グリム「だったらその席、
オレ様に譲るんだゾ!!!!」
『えっ?!』
嫌な予感がする
めちゃくちゃ嫌な予感がする
クロウリー「あっ、待ちなさい!!」
グリム「そこのニンゲンと違って
オレ様は魔法が使えるんだゾ!
だから代わりに
オレ様を学校に入れろ!
魔法ならとびっきりのを
今見せてやるんだゾ!」
『ま、丸焦げは嫌だ・・・』
グリム「へっへ〜ん!
そこのニンゲン見てろよ!」
やばい
間違いなくやばい
逃げないと
隠れないと!!