第3章 2日目
エース「あ、あいつ・・・
まだ追ってくるな・・・」
距離は物凄く離れてるけど
確実に追ってきてる
『ご、ごめんね、エース』
まだ腰が抜けたままで
本当に申し訳ない・・・!!
エース「謝罪はもう良いって、
代わりに親子丼大盛りだろ?」
『・・・う、うん!!』
鉱山の入り口まで、もう少し
だけど化け物はゆっくりとしたスピードで
私達を追い掛けてくる
グリム「あ、あんなの居るなんて、
聞いてねーんだゾ!!」
デュース「アイツは一体なんなんだ・・・?」
エース「分かんねーけど・・・
味方ではねーよな、絶対。」
皆、息が切れ切れだ・・・
とりあえず逃げて
一度作戦を練らないと・・・
ーイジハ、イシハ、・・・ワダサヌー
化け物のうめき声が聞こえる
・・・ん?
イシ・・・?
イシ・・・!?
『・・・ね、ねぇ、皆聞いて!!
あの化け物、何か言ってない?!』
もしかしたら、
分かったかもしれない!!
グリム「ふなっ?!花子、
バケモノ語分かるのか?!」
『わ、分かんないけど!!
聞いてみて!!何か言ってるの!!』
エース「・・・こ、声?!何言ってんの?!」
デュース「声が、どうかしたのか?!」
『とにかく!!聞いてみて!!!』
ーイシ・・・ハ、ワタサヌ・・・!!!ー
エース「・・・マジだ・・・イシがどうとか・・・」
グリム「ほ、本当なんだゾ・・・」
『・・・ね?!石って言ってるでしょ?!』
もしこの石が
私達の探している石だとすれば
デュース「・・・ここに魔法石が
あるかもしれない!!!」
『どうする・・・?
化け物強そうだけど・・・戦ってみる?』
グリム「オレ様、戦いたくないんだゾ・・・」
そうだよね、怖いよね・・・
デュース「・・・魔法石を見つけなければ、
俺達は退学になる。
花子さんは、
俺達が守るとして、戦うしかない」
『迷惑掛けるけど、お願いします』
魔法は使えないけど
ちょっと良い物は持ってきてるんだ
エース「よし、いっちょやるか!!」
グリム「花子は、
オレ様を抱きしめるんだゾ!!」
『任せといて、グリム君』
エース「オ、オレ2人分の体重抱えんの?!」