第3章 2日目
『エース、もう立てるかも』
膝の震えもなんとか治まった
エース「マジか、なら化け物と戦えそうだな」
デュース「よし、今のうちに立て直して
俺達の魔法で倒すしかない」
化け物の声は聞こえてくるけど
私達の所にくるまで少し時間はありそうだ
『本当にありがとう、助かった。
神様、仏様、エース様ってヤツだね』
エース「何訳分かんねぇ事言ってんの?」
『あ、コッチの話です』
まさかこの世界に来て
異性からお姫様抱っこをされる日が来るとは・・・
生きてて良かったな・・・
グリム「花子!!
オレ様本当にハラハラしたんだゾ!!
勝手に死んだら許さないんだゾ!!」
グリム君が泣きそうな顔で飛び込んでくる
『グリム君、
あの時頑張って引っ張ってくれて有難うね』
あの時精一杯助けようとしてくれたこと
本当に嬉しかったよ、グリム君
グリム「当たり前なんだゾ、
オレ様は子分を大事にするからな。
それに、花子は
オレ様が大魔法士になった暁には、
オレ様専従の料理人になるんだゾ!!」
エース「うわいいなー、専従の料理人って」
もう将来まで考えてくれてるッ・・・!!
圧倒的感謝ッ・・・!!
『グリム君は、世界一の相棒だ・・・』
グリム君を抱きしめて撫で撫でする
グリム「苦しいんだゾ・・・、
でももうちょっと痩せろよ?
オレ様引張れないんだゾ。」
『・・・・・・・・・感動、返せ』
さっきまでの全部撤回します
デュース「・・・あ、あの花子さん、
本当に怪我がなくてよかった。」
『う、うん、皆のお陰だよ』
ちょっとグリム君の一言余計だったけどね
デュース「・・・俺は、少し反省している。
エースやグリムみたいに、
身体がすぐに動かなかった。」
『・・・え、えぇ?!気にしなくて良いよ?!』
デュース「滅茶苦茶修行して、強くなるよ」
誰だってそうだよ
気にしなくて良いのに
エース「ま、今回はオレの勝ちだな。
そんなウジウジしてねぇで、
早く化け物倒そーぜ」
グリム「そうだゾ、
化け物の姿見えてきたんだゾ」
デュース「・・・よし、やるぞ」
化け物討伐やったるぞ!!!